第4回生活困窮者自立支援全国研究交流大会(2日目)

11月12日の研究交流大会は、高知県立大学永国寺キャンパスで開催され、「必須事業の実現に向けて〜家計相談支援の原点に戻る〜」の分科会に参加しました。
午前中は、3つの市が行っている家計相談支援事業の取り組みや課題を聞き、家計相談支援の役割や必要性を改めて学びました。また、家計相談を行う中で大切なことは、相談者と一緒に家計の状況を見える化し、どうやって相談者の意欲を引き出すかであることを再認識しました。
午後からは、多重債務、無料低額診療事業、障がいのある人の家計相談支援についての講演がありました。債務整理を行うにあたって、なぜ借金をしなければならなかったのかを明らかにすること。また、その人の人生を否定するのではなく、寄り添って支援していくことこそが重要であると確認しました。

生活困窮者自立支援法が施行され3年目を迎え、法改正を前に厚生労働省でどのような事項が検討されているのか話しを聞くことができました。2日間の学びを明日からの相談支援に生かしていきたいと思います。

第4回生活困窮者自立支援全国研究交流大会(1日目)

11月11日、高知県立県民文化ホールで行われた生活困窮者自立支援全国研究交流大会に参加しました。生活困窮者自立支援法が制定されて、3年目を迎え、社会保障審議会では制度の見直しが行われています。
今日は、基調鼎談や「生活困窮者自立支援制度と地域共生社会」についての討論が行われました。高知市の生活相談センターでは、全ての相談をことわらない、困難な状況でも当事者への支援をあきらめない、課題の解決につながるまで投げださないという三原則を作っているそうです。相談業務を行ううえで大切なことだと改めて思いました。

その後は、懇親会が行われ、自立支援機関の方や、関係機関の方と交流を深め、他県の取り組みを伺い、意見交換をしました。
明日は、分科会に参加し、より実践的なことを学びます。

在宅介護者の集い「こころ」定例会 平成29年11月

11月9日(木)、山田ふれあいハウスにて在宅介護者の集い「こころ」を開催し、本会の職員も含めて6名が参加しました。
介護は、介護する側の心遣いも大切だけれども、疲れてしまう事もあるので、気持ちを分かり合える仲間が集まって話したり、息抜きすることが貴重な時間になるとの声がありました。また、介護を受ける人も人の集まりなどに出て話すだけでも、認知症予防になったりリフレッシュできるのではないかとの意見が出ました。
前回の定例会で話した協議体については、参加された方の中にも移動手段や買い物について困っている方がおられ、今度は参加して自分の意見を言いたいと話してくださいました。
次回の定例会は、12月14日(木)13:00から稲築住民センターで行います。ぜひご参加ください。

想い出

先日、ある相談者のご自宅に伺うと、駐車場に枝の低いイチジクの木がありました。イチジクの収穫時期は10月頃までと言われていますが、まだまだ、熟していない実もたくさんたくさんついていました。おうちの方に話を伺うと、亡くなった奥さんが手入れされていた木で、お子さんたちが小さい頃は、競い合うように実を取って食べていたそうです。
イチジクはどんな花が咲くのかな?と疑問に思い尋ねたところ、おうちの方も見たことがないと話されました。スマートフォンを使って一緒に調べると、花は実の中に隠れて咲くそうで、私達が食べているプチプチした部分は花嚢(かのう)といい、6月頃に花嚢の中で白い小花が咲くそうです。花が外側から見えない事から「無花果」の漢字があてられたようです。
イチジクは生命力が強いと信じられ、神話にも多く登場したり、1日に一つずつ実がなることから、一熟(いちじゅく)がイチジクと呼ばれるようになったなど、様々な諸説が書かれていました。
奥さんやお子さんたちとの思い出を振り返りながら、懐かしそうに、そして少し寂しそうに話される様子が、とても印象的でした。

市民後見人養成フォローアップ講座5日目

11月7日(火)、市民後見人養成フォローアップ講座を開催し、本会権利擁護センターの渡辺主任から、嘉麻市社会福祉協議会が取り組む日常生活自立支援事業や本会が独自で行っている地域権利擁護事業について話しました。受講生のみなさんにとっては、各施設での実習を終えて最初の講義となり、新たな気持ちで受講されました。

支援の過程では、「利用者の気持ちの揺れに一緒に寄り添うこと」「環境の変化に則し支えていくこと」の視点を持ち、一つひとつのことを利用者が納得して決めるプロセスが大切である。そのためには、日頃からのコミュニケーションが大切だと学びました。単に生活できればいいというものではなく、本人らしい生活やその変化を支えることを含めて、権利擁護を捉えることが求められているということを、みなさんと一緒に考えました。

次回で本講座は最終回を迎えます。是非、本会の市民支援員に応募いただき、みなさんに地域の中の権利擁護の輪に加わっていただきたいと思います。

畑が教えてくれること

訪問先に伺うと、馬見山登山のときにお世話になった方に偶然お会いしました。
畑を借りて、人参やキャベツ、ブロッコリーなどを無農薬で育てているそうです。

枯れ葉を集めて肥やしを作り、畑に使われているとのことで、肥溜めを見せてくださいました。

収穫前の芋を猪や鹿に食べられたので、畑の周りにネットを張ったら、次は穴熊が来てネットに穴を開け畑を荒したそうで、対策に柵を作ったそうです。
一安心できるかと思ったら、手作りの肥やしが好物のミミズが増え、そのミミズを狙って、モグラが来るようになり、今はモグラ対策を考えているということでした。棒を畑に刺してスカスカな箇所は、モグラが通った証なので、土を入れ直す作業をするそうです。

「ほら、青虫もキャベツに付いてる、もう色々来てくれて大変なんよ」と言いながら顔は笑っておられました。「生きているのは人だけやないから」と教えてもらいました。感慨深い気持ちになった時間で、とても温かい雰囲気の素敵な畑でした。

嘉穂郡社会福祉協会文化祭

11月3日、社会福祉法人 嘉穂郡社会福祉協会の文化祭におじゃましました。
母子生活支援施設や保育園、児童養護施設や特別養護老人ホームで働く職員さんや利用者さんたちが手作りで開催している文化祭です。秋晴れの下で、たこ焼きやラーメン、ソフトクリームを食べる方やステージを楽しんでいる方など、みなさんの笑顔があふれていました。
嘉穂郡社会福祉協会は、かま福祉ネットワーク委員会に加入され、市内の社会福祉法人と一緒に地域の社会貢献に取り組んでおられます。6月の九州北部豪雨で被災した東峰村にも行き、職員さんたちがボランティア活動に参加されました。その時、目の当たりにした東峰村の様子を気にかけておられ、今回の文化祭でも何か役に立てればとの思いから、東峰村の出展ブースが設けられ、つづみの里から5つの窯元の作品が出展されていました。
つづみの里の職員さんに話を伺うと、「豪雨で大きな被害が出ましたが、たくさんのボランティアさんの力で片づけが進み、今も様々なイベントにお声かけいただき、東峰村は少しずつ元気になっています。ありがとうございます」と、素敵な笑顔を見せていただきました。私たちも、ボランティアセンターの手伝いをする中で、何か力になれたのかなぁと、とても嬉しく思いました。

市民後見人養成フォローアップ講座施設実習9日目

11月2日(木)、市民後見人養成養成フォローアップ講座の施設実習最終日は、社会福祉法人山田学園で5名の方が学びました。
施設長さんから、施設の内容や、障がい者の就労支援の現状等のお話しをお聞きした後、作業所に移動して、利用者のみなさんとコミュニケーションを取りながら作業を体験しました。利用者さんの手際のよさに、受講者のみなさんも感心しておられました。

作業終了後は、施設の職員の方にお話しを伺いました。現場での苦労や、うれしかったことなどをお尋ねすると、「つらいこともたくさんあるけど、障がい者の方々は、可能性がたくさんあります。何年もかけて支援していくことで、利用者さんが成長していく姿を見ることができたときに、この仕事のやりがいを感じています。」と教えていただき、受講者のみなさんも「心に響きました」とおっしゃっていました。

本日で、9日間の施設実習が終わりました。受講者のみなさんから「本当によい勉強をさせてもらった。」という感想をお聞きしました。
次回は、11月7日(火)、「嘉麻市社会福祉協議会が取り組む権利擁護事業について」という内容で、講義を行います。

熊ヶ畑のかかしまつり

訪問途中の道すがら、沿道にたくさんの人がいるなぁと思ったら、リアルに作られたかかし達でした。ご近所の方に話を伺うと、10月22日に開催予定だったトロッコフェスタ&かかしまつりに展示されたかかしだそうです。残念ながら、台風のためイベントは中止になりましたが、「熊ヶ畑案山子作り体験」で作成されたかかしやコンテストに出展されたかかしなどが展示されています。

牛の模様に、嘉麻市にまつわる文字が描かれていますが、みなさん読めますか?地域の方々が中心となって支えているイベントです。11月26日までは展示されているそうなので、ぜひご覧下さい。

市民後見人養成フォローアップ講座施設実習8日目

11月1日(水)、市民後見人養成フォローアップ講座施設実習の8日目は、障害者支援施設三愛園で、5名の方が学びました。今日は天気も良く、少し早めに到着したので、広い敷地内を少し歩きました。毎回、受講者の方々は三愛園の施設の広さに驚かれ、ゆったりとした空間に癒されると言う声が多く聞かれました。三愛園での実習は3回目のグループになるため、利用者さんから笑顔で迎えていただき、コミュニケーションの取り方を学ぶことができました。
明日は、市民後見人養成フォローアップ講座施設実習最終日で、社会福祉法人山田学園で5名の方実習を行う予定です。