先日、ある市民の方から「訪問販売で高額な商品を契約したけれど、時間が経ってみると必要ないと思うようになった。取り消したいがどうしたらよいかわからない」との相談を受けました。
消費者が訪問販売などの不意打ち的な取引で契約したり、マルチ商法などの複雑でリスクが高い取引で契約した場合には、一定期間であれば無条件で一方的に契約を解約できるクーリングオフ制度があります。しかし、この方の場合は、クーリングオフできる期間は過ぎており、契約書面にも不備がなくどうしたものかと思い、飯塚市の立岩公民館3階にある消費生活センターに行き相談しました。
窓口では、契約内容や契約時の状況確認など、丁寧に話を聞いてもらえ、契約が解除できないか、また、できなくてもご本人の負担が少しでも軽くなるような解決方法がないかなど、業者と交渉してもらえました。
みなさんも、思わず契約してしまったが...と悩んでいる方がいらっしゃいましたら、お近くの消費生活センター等にご相談ください。
カテゴリー: 地域係
こころ音(ね)の会 平成29年11月
11月25日(土)、山田ふれあいハウスにて認知症家族の集い「こころ音(ね)の会」を開催し、本会職員を含め3名が参加し、現在抱えている悩みや家族の関わり方について意見交換をしました。認知症になると気分の波が大きくなり、表情や言動が変わることもありますが、慌てずに穏やかに接していくことが必要です。また、昔の記憶ほど覚えているのでその時の習慣を大切にしたり、趣味などを一緒に楽しむことで楽しく過ごすことができるとの意見が出ました。
こころ音(ね)の会は、認知症の方を介護しているご家族が集まり、お互いの体験や情報を交換しています。次回の開催は下記のとおりです。ぜひ、ご参加ください。
嘉麻市認知症家族の集い「こころ音の会」
日時:12月23日(土)13:30~15:00
場所:山田ふれあいハウス
出前講座 鴨生町サロン
11月24日(金)、鴨生町いきいきサロンで出前講座を行いました。
本会のかま権利擁護センターには、お金の管理や成年後見制度に関する相談は後を絶たず、日常生活自立支援事業や権利擁護事業の利用者は増え続けています。その中には、判断能力に不安を感じ、また判断能力が不十分となり相談に至るケースだけではなく、収入に応じてうまくお金を使えず生活に困窮しているケースや身寄りがなく、亡くなった後のことを心配するケースも増えています。
今日は、本会職員が作成した「かまこさんのお悩み解決~成年後見制度の利用~」と題した紙芝居をみなさんに紹介しました。「手続きが大変そう」「何だか難しそう」と思われがちな成年後見制度を、市民の方にわかりやすく理解してもらえるように作成したものです。私は、人前で初めて紙芝居をしたので、うまく伝えられたかな?と不安でしたが、参加した方から「わかりやすかったよ~」「上手やったよ~」と、声をかけていただきホッとしました。
みなさんの周りで、何らかの理由により判断能力に不安を感じている方や生活のし辛さを感じている方がいらっしゃいましたら、社協にご相談ください。

今月の一冊
嘉麻市社協だよりえがおNo.141今月の一冊で紹介した、「誰かボクに、食べものちょうだい」を紹介します。
地域で暮らしている子どもたちの中で、毎日十分なご飯を食べられない子がいるという話を以前聞いたことがありました。どのような本を読もうかと考えている時に、インパクトのあるこの本のタイトルが目に入り、「子どもたちがどのような生活をしているのか知りたい」との思いで読んでみることにしました。
この本は子どもたちの貧困について取り上げています。ゆっくりでもいいから困難な状況に対する解決策を一緒に考えて、助け合える社会を目指していこうという著者の思いが書かれています。また、保育現場や学校、施設などで過ごす子どもたちの置かれている環境について、実際の出来事をもとに分かりやすく描かれています。
「親なんかいらない」などと行き場のない想いを抱える子や「この学校の生徒会は私に生きる勇気を与えてくれた」と自分なりに生きる意味を見つけて生活している子達の声も掲載されており、普段聞くことができない子どもたちの本音を知ることができました。
医療保障や食生活、生活環境など解決すべき課題は様々です。貧しさによって、夢や意欲を奪われ、格差が広がっていくことも考えられます。
困難な生活状況は個人の責任と抱え込むのではなく、社会全体で支えあって解決していく姿勢が求められており、貧困の連鎖を断ち切るためには人と人との「つながり」が大切なのだとこの本を読んで感じました。
平成29年度福岡県生活支援コーディネーター養成研修 1日目
11月20日(月)、平成29年度福岡県生活支援コーディネーター養成研修(1日目)を受講しました。

午前中は、福岡市社会福祉協議会 藤田博久さんより、生活支援コーディネーターと協議体について説明がありました。少子高齢化への処方箋の一つである介護予防や公助と自助・互助の一体化による地域包括ケアシステムについて、また、生活支援コーディネーターには地域の福祉力を高めていくようなアプローチが求められていることを学びました。
午後からは、福岡市や福津市の生活支援コーディネーターと共に、本会職員も嘉麻市の活動状況を報告しました。
その後、福津市役所 いきいき健康課 朝長弘美さんより、生活支援コーディネーターと協議体に期待される機能と役割について説明がありました。地域の支え合いを推進していくのが生活支援コーディネーターの役割で、地域に住む人々に出番と役割をつくり、地域の情報を共有し、地域づくりを自分たちで進めていくことが協議体に求められていると学びました。
最後に、社会福祉法人 ふくおか福祉サービス協会 地域包括支援部 野瀬寿さんより、高齢者の生活支援ニーズと生活支援サービスについて、説明を聞きました。ニーズには、安心を基盤とし、掃除や料理などの日常的な家事があり、サービスには、話し相手や安否確認など包括的な方法、配食、掃除サービスなどの単品サービスがあることを教わりました。
今回の研修で、生活支援コーディネーターとしての役割や協議体とは何かについて、様々な視点から学ぶことができました。2日目の研修では、さらに学びを深めたいと思います。
みんなで学ぼう 助け合い
軽費老人ホーム稲穂園では、毎年この時期に秋祭りを開催していました。今年は地域の方々の生活に役立つイベントにしたいと考え、11月18日に「みんなで学ぼう 助け合い」と題した講演会が開催されました。
まず初めに、川元施設長から「認知症と介護保険の仕組み」について話がありました。30名ほどの市民の方が老化と認知症の違いや介護保険を利用するまでの手順等について学ばれ、頷きながら熱心に耳を傾けておられました。
その後、会場の一角に設けられた福祉用具展示コーナーに多くの方が立ち寄られ、事業所の方に質問しながら、様々な福祉用具に触れられていました。また、喫茶コーナーに用意されたお茶やケーキなどを召し上がりながら、施設の方と談笑し、穏やかな時間を過ごされていました。なかには、身内や知人の方の介護相談なども行われ、協議体のメンバーも多数参加されていました。

平山行政区出前講座
11月19日(日)、平山行政区で出前講座を行いました。今朝は、ぐっと冷え込み小雨も降っていましたが、21名の方が集まっていらっしゃいました。
区長さんから、認知症について話してほしいとのテーマをいただいたので、認知症を予防するために気をつけたいことや碓井地区で取り組んでいる協議体について話しました。
地域の役員さんだけでなく、実際に不安や悩みを抱えている方にも協議体に参加していただき、みなさんの声を地域づくりに生かしていきたいことや認知症になっても住み慣れた地域で生活していくために大切な取り組みであることを共有しました。
みなさんは頷いたり感心したり、興味を持って聞いてくださいましたので、来年度は、ぜひ平山行政区でも協議体を開催できたらいいなぁと思いました。

秋のひと時
先日、支えあい事業利用会員さんのお宅に、集金に伺いしました。Aさんは年齢を重ねるごとに足腰が不自由になられ、また、頼りにしていたご主人さんに先立たれて、一人暮らしです。
広い庭に草が生い茂ると、ムカデなどの虫に悩まされたり、鬱蒼とした雰囲気になるので防犯上不安に感じたりと心配は尽きませんが、ご自身ではどうすることもできず困っていらっしゃいました。
数年前から、協力会員さんの力をかりて、庭の草刈りを手伝っています。綺麗になり、誰かの支えがあれば歩けるようになった庭を一緒に歩きながら、夕日に照らされされた楓やもみじの赤や黄色の紅葉を楽しみました。

市民後見人養成フォローアップ講座最終日
9月19日から始めた市民後見人養成フォローアップ講座は、 11月15日(水)に最終日を迎えました。
本会事務局長の木山が講師となり、4つの班に分かれたグループワークを行いました。1つの絵の中に2つの物が見える「隠し絵」を見て、人にはそれぞれ違った見方や価値観があること、また、1つの見方にこだわらず、様々な方向から物事を捉えることの大切さを学びました。 また、アルバートエリスのABC理論をもとに、信念の存在に気づき、自分がどのような考え方をする傾向があるのかを知る。そして信念を変えることで、心の負担が軽くなると教えられました。

講義後の閉講式では、嘉麻市役所高齢者介護課の池田課長より挨拶をいただき、本会の村上会長が一人ひとりに修了証を手渡し、平成29年度のフォローアップ講座は閉講しました。

受講されたみなさん、長い間お疲れ様でした。これで終わりではなく、これからもみなんと一緒に、市民一人ひとりの権利を擁護する取り組みを通して、誰もが排除されないまちづくりを進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
稲築志耕館高校演劇部 県大会出場決定
先日、稲築志耕館高校演劇部のみなさんの取材に伺いました。平成29年度福岡県高等学校総合文化祭 高校演劇大会 筑豊大会が10月22日嘉穂劇場で開催され、志耕館高校が優秀賞を受賞しました。筑豊地区を代表して県大会への出場が決定しています。

ベランダでの元気な発声から始まり、演劇練習を見学しました。「私×私たち=emotions」というタイトルのオリジナル脚本で、現代の社会問題を取り上げつつ、「生きて」という思いが伝わる内容になっています。様々な事情から苦しい状況に追い込まれ、生きることを見失ってしまう主人公の心の葛藤を擬人化した作品で、部員の方々のきれいな声でセリフが心に届き、演劇は想いを表現し伝えるツールなのだと感じることができました。

「筑豊大会は、舞台上でしっかり演じることができ、とても楽しかった。次回も頑張ります。」と松本部長から話を聞き、県大会への意気込みが伝わってきました。
県大会は、11月18日(土)飯塚コスモスコモンで開催され、志耕館高校の出番は14時頃だそうです。各地区11校から3校が九州大会へ進むことになります。地域の方と一緒に、演劇部のみなさんを応援させていただきたいと思います。

