かま権利擁護センター

今日は、大牟田市社会福祉協議会から3名が、かま権利擁護センターの視察に来られました。
大牟田市では、50件の法人後見を受任し、70件ほどの日常生活自立支援事業の基幹社協として活躍されていらっしゃいます。
判断能力はあるものの、難病等の理由で銀行に行けない方からの相談を受けるようになり、本会が実施している独自事業の話を聞きに来られました。
身寄りがない方の支援やお亡くなりになった方の支払いなど、お互いどのように支援しているのかを情報交換しました。
複雑なケースは特に、担当者だけで抱え込んでしまうと、見えなくなることもあります。今後も、相談できる関係を続けていくことができればと思います。

今月の1冊

以前参加した研修会で、講師から紹介された1冊で、少し前にドラマ化され、テレビで放送された「健康で文化的な最低限度の生活」を読んでいます。福祉関係者や医療従事者であれば、誰もが知っている日本国憲法25条の一文がタイトルになっています。
大学を卒業した新人公務員が福祉事務所に配属され、生活保護を担当するケースワーカーとして、生活に困窮した方々を支援していく中で、「生活」に向き合う日々が綴られています。
生活保護には法律やルールに則って様々な義務があり、感情だけでは支援できないことや複合的な課題を抱える方への支援が思い通りにいかず、悩んだり焦ったりしながら、成長していくエピソードが描かれています。登場人物の発言に違和感を感じたり共感しながら、漫画なので読み進めやすいように感じます。最後のページには制度のポイントや豆知識がわかりやすく記載されています。7巻まで発行されており、まだ続くようです。ぜひ、ご一読ください。

筑豊ブロック市町村社協連絡協議会総会

5月29日(水)、マリーホール宮田にて開催された筑豊ブロック市町村社協連絡協議会総会に参加しました。

筑紫女学園大学准教授の大西良さんが、「子ども・若者の貧困について考える」をテーマに講演されました。

相対的貧困とは、世帯の総収入が等価可処分所得の中央値(2015年は245万円)の50%に満たない世帯のことを言います。大西さんは、「虐待はひとり親家庭で、経済的に困難な課題を抱えている家庭に多い傾向がある」と話されました。その中でも最近は、デンタルネグレクト(虫歯の治療をさせずに子どもの口腔崩壊が進行した虐待)が増えてきていると、映像を交えて紹介されました。仕事が忙しくて子どもを歯医者に連れていく事ができず、虫歯の発見が遅れるケースも多く見受けられるそうです。

仕事をかけもち、生活を支えるために頑張っている方々がたくさんいらっしゃる中、困難な課題を抱える方に何ができるのか、社協の役割は何なのかを考えさせられました。

最後に大西さんは、大人の貧困そのものが、子どもの貧困に直結しているため、まずは貧困を社会全体の問題として捉え、考えていくことが大切だと話されました。

あっとふるやまだ②

5月28日、筑紫集会所で山田校区協議体を開催し13名が参加しました。
平成28年の勉強会や29年度の協議体に参加されていた方で、昨年度はオレンジサロンを開催することになり、日程が重なっていたため参加できなかった方が、「今月から協議体を第4週目に変更してくれたから参加できるようになったよ」と久しぶりに来てくれました。また、筑紫集会所で初めて開催し、新たに6名が参加されました。
協議体の目的ややっと実現した移動販売が人手不足で新たな受付を中止していることなどを説明しましたたのちに、昨年12月に筑紫行政区で行ったアンケート調査の結果を見ながら、気づいたことや地域の課題を話し合いました。
筑紫行政区は営林署が管理する山に囲まれており、台風時には危険を感じる方が多くいらっしゃることや空き家が多いこと、筑紫線の市バスの路線図や市バスの運行状況について確認しました。
また、自分たちの5年後10年後に生活を思い浮かべながら、困りごとや解決の仕組みづくりについて、意見交換を行いました。

困ったときはお互い様

私が定期的に訪問している方で、とても助けられ上手な方がいらっしゃいます。
Aさんは、高齢なこともあり、日常生活の中で自分でできないことも増えてきたそうですが「通院時の送迎は、世話好きなBさんが、昔可愛がっていたCさんが、エアコンのフィルター掃除や電球の交換をしてくれる。困ったときは、周りの人が助けてくれるから、安心して楽しく生活しているよ」と、いつもとびっきりの笑顔で話してくださいます。
そんな明るいAさんの周りにいる方も、いつも楽しそうに笑っている様子を見て、みんなに助けられているAさん自身が、自然と周りの人を元気にしているんだなと感じました。
地域には、「本当は助けてほしいけど、人に頼ることは申し訳なくてできない」という気持ちをお持ちな方がいらっしゃる一方で、「誰かが困っていれば手伝いたいけど、突然話しかけると不審がられるかな」という気持ちをお持ちな方もいらっしゃいます。
「助ける、助けられる」という関係だけではなく、感謝をされることで嬉しい気持ちになったり、会話を交わすことで元気づけられたりと、「お互い様」という関係が広まっていくと、困った時に自然と助け合うことができるのかな、と感じました。

嘉麻市認知症家族の会 こころ音の会5月

5月25日(土)、山田ふれあいハウスにて認知症家族の集い「こころ音(ね)の会」を開催し、3名が参加されました。
前回初めて参加された方が今回も続けて参加されました。前回は、奥さんが認知症の症状が進行していることについて、悩みや不安を話してもらい、みなさんで気づいたことや経験したからわかる方法を提案しました。
日常生活の中で何か役割を持つことが大切という話を聞いて、食器洗いを奥さんにしてもらったら、いつもより少し症状が良くなった気がすると話されました。
また、他の参加者からは、「1ヶ月に1回だけの集まりだけれども、この場所でみんなと話すことが、とてもリフレッシュになっています。」と話されました。お互いの近況などを今後も共有していけたらと思います。
嘉麻市認知症家族の集い「こころ音の会」は認知症の方を介護しているご家族が集まり、今か抱えている悩みや不安を話して、解決に向けてお互い考えていく場です。事前申し込みは必要ありません。お菓子やお茶を飲みながら、お話ししてみませんか。

次回の日時は以下の通りです。
日時:6月22日(土)13:30~15:00
場所:山田ふれあいハウス

庭の草

最近、庭の木の剪定や草取りの相談が増えています。
本会には、地域に住む協力会員さんが、お互い様の気持ちで、ちょっとした困りごとを手伝ってくれる支えあい事業がありますが、相談を受けたワーカーによって、聞き取り方やコミュニケーションの取り方、価値観が異なり、判断に迷う事が多々あります。
相談する方々は、一番困っていることや目の前にある困りごとだけを相談されますが、実際には他にも課題があったり、本当は周囲の人だけが困っていたりれすることもあり、相談を受ける側の技量が問われているのだと思います。
また、支えあい事業だけでなく、地域のみなさんが自分の困りごととして考える協議体でも考えていく必要もあります。
解決するための仕組みづくりは簡単ではありませんが、考えることが大切さに気付かされました。

天神行政区でミニ協議体

5月23日、天神行政区でミニ協議体を開催し、10名が参加しました。
協議体や山田校区の仕組みづくりについて説明した後に、フリートーク形式で自由に意見を出してもらいました。サロンなどに参加していない方々の生活状況や困りごとを把握するためにどのような活動を展開したら良いのか、買い物に困っている人を募って買い物を代行したり、一緒に買い物に行くことができないか、最近毎週水曜日に豆腐の移動販売車が回っていることや山下行政区に赤村から野菜を売りに来ている人がいることなど、情報を共有したり、手立てを考えたりすることができました。
また、行政区内に土砂崩れが起きると陸の孤島になってしまうエリアがあり、組内内で声をかけあったり連絡網を作ることができないかなど、活発な意見交換が行われました。
行政区内には長年住んでいる方が多く、Aさん、Bさん、Cさんと個人名もたくさん飛び交いました。仕組みができるまでにはたくさんの時間がかかりますが、5年後、10年後の生活を思い浮かべながら地域のことを考えることができました。

気になるAさん

昨年の豪雨の後に出会ったAさん。山の斜面に自宅があり、裏の住宅からせり出した草木の葉がAさん宅の雨どいに落ち、困っていると話されていました。数日前に屋久島で降った大雨のニュースを見て、Aさんのことが気になり訪問してみました。
昨年よりもさらに草が伸び、雨どいに腐葉土になった葉が溜まっていました。大雨になる前に解決できる方法を探したいと思います。

嘉穂ますます会②

5月20日(月)第2回協議体「嘉穂ますます会」を夢サイトかほで開催し、11名が参加しました。
前回の協議体で、買い物のアンケートをした方がいいのではないかという意見があったため、アンケートの進め方について話し合いました。嘉穂校区では、子どもや近所の方、親戚などと一緒に買物に行っている方が多いことや市内のスーパーやお店の実情について、メンバーのみなさんと共有しました。移動販売については、お店の人手不足や利益の問題があり、今後の進め方も含めて、産業振興課の話を聞いてみてはどうかとの意見が出ました。
また、寄せられている相談については、「近所の野良猫が最近子どもを産んで増えている。餌を与えている人がいるがどうしたら良いか」など、今後の対応について、一緒に考えました。
(次回のお知らせ)
日時:6月17日(月)13:30~
場所:千手いこいの家
どなたでも参加できます。お気軽にお越しください。